僕にとってのコミックマーケットとは
本日は8月31日。例年なら夏休みの最終日である。
しかし今年は新型コロナウイルスの影響で8月も学校がある中高生は多いのではないだろうか。かく言う自分もそうなのだが。
そんなコロナの驚異が日本で始まってだいたい半年が経った。
延期や中止、オンラインになったイベントは数知れず。我々オタクにとっては厳しい1年だ。
その中でも特に自分にとってダメージが大きかったのはコミックマーケット(以下コミケ)の中止である。
ご存知の通りコミケは毎年8月と12月、お盆と年末に東京ビッグサイトで開催される世界最大級の同人誌即売会のことである。
自分はこのコミケに毎年夏か冬のどちらかには必ず参加しており、C88(2015年夏コミ)が初参加でかれこれもう今年で6年目となる。
とはいえコミケは40年以上の歴史を持つのでまだまだ自分はヒヨっ子であるが。
そんなコミケだが、コロナにより今年の開催は中止となってしまった。
正直夏コミ(C98)の開催は厳しいだろうな。と前々から薄々感じていた。案の定4月ごろに公式から中止のお知らせが発表された。
まあ分かりきっていた事なので、自分も周りのオタクたちも冬コミに向けて気持ちを切り替えたであろう。
しかし、そんな冬コミ(C99)までも中止が6月に公式から発表された。
これはさすがにダメージが大きかった。
つまるところ、今年度のコミケの開催は致しません。という事だ。
Twitterでは阿鼻叫喚の嵐…というのはさすがに大袈裟だが、悲しみの声は多く見られた。
これは個人的な理由なのだが、自分は来年受験生なのである。
まぁ勉強は好きではないのでこれといって良い大学に行きたい訳でもなく、受験は正直したくない。
大学卒の学歴が欲しいだけだ。
何が言いたいかというとオタク活動を自粛せざるを得ない。という事だ。
コミケ参加者の何%が高校3年生なのかは知らないが、恐らく3%にも満たないだろう。
幸いなことに来年予定されている夏コミ(C100)の開催は東京オリンピックの影響で5月の頭に予定されている。ちなみに自分は行く気満々である。
世間一般の人から見たら何故受験生であるのにコミケに?と思うだろう。
ここからは自分語り。
僕はコミケが好きだ。
コミケのシーズンが近づくと毎回わくわくが止まらない。
前日の荷物詰めの時間も好きだし、当日の朝4時に起きて最寄り駅まで歩く時間も好きだ。始発の京葉線に乗ると身が引き締まるし、りんかい線はもう戦場の始まりと言ってもいい。
また家で色んな年の始発ダッシュの動画を見るのも好きだ。
そして何より好きなのはコミケの会場の空気感である。
始発で並ぶので待機時間4時間がデフォであり、正直辛い時もある。
しかし幾多の困難を乗り越え、目的のグッズ、同人誌を手にした時の喜びに勝るものは無い。
また、昨年の冬コミ(C97)は今まで基本ぼっち参戦だったが同級生のオタク友達と共に参加し、1番楽しかったと言っても過言ではないコミケとなった。
初めてコミケに参加したのは2015年の夏(C88)で、当時の自分は小学6年生。隠れラブライバーであった自分はコミケで販売される西木野真姫ちゃんのAngelic AngelのフルグラフィックTシャツがどうしても欲しくて、1万円を1枚だけ握りしめ単独でコミケに乗り込んだ。
当時の自分に会えるのなら全力でぶん殴って「コミケ舐めてんじゃねえぞ!」と1発説教をかましたいのだが、まあそのレベルでコミケを舐めていた持ち物と服装だった。
服装が特に大事な冬コミじゃなくて良かった
当時はコミケの知識など無知に等しく、幕張メッセでやってるのかなと思ってたり空いてるといいな。など考えていた気がする。
まぁ無事真姫ちゃんのTシャツは買えたので結果オーライだった。
2015年の冬コミは受験のため不参加で、2016、2017年の夏コミ、冬コミにはどちらも参加した。
さすがに経験者だけあって服装や持ち物で困ることはもうなかった。1度だけ椅子を忘れたことはあったが。
しかし、2018年の夏コミで事件は起こる。
3日目のコミケに参加する予定だった自分は前日、昼寝のし過ぎで全く眠れず徹夜をすることにした。今思えば馬鹿すぎる。
まぁ案の定寝落ち。大問題なのはそこではなくて一緒に行く予定だった友達(これが初参加)を一人で戦場に行かせることになってしまったことである。いやほんとこれはマジで今も申し訳ないと思っている。
幸いなことにコミケでの必需品は予め伝えており、現地で困ることはなかったらしいのだが、本当にこの件に関しては今も罪悪感が残っており、これを教訓にしてどんなに眠くなくても徹夜は絶対にしないようにした。
普通ならパンチのひとつでもあってもおかしくは無い話なのだが、彼とは今も仲良くさせてもらっています。
冬コミは普通に行きました。
2019年の夏コミは1週間前にRoseliaのライブがあり、今回はそっちにお金を優先させていただき見送り。この年の夏コミ(C96)はコミケ初の有料化や企業の会場が青海になったりとなかなかイレギュラーな夏コミであり、ニュースによると炎天下の中駐車場で待たされ会場内に入れたのが午後1時だった人もいたとかなんとか。行かなくて正解だったかも…
冬コミは参加。4日間のうち2日目に企業、3日目に同人に行きました。
何故だか忘れたが舐め腐っていたのだろうか、自分は3日目の企業に入るためのリストバンドを手に入れたが冬コミの前日だった。
実は電話帳(コミケのカタログの事)が家に届いたのが前日であり、届かなかった時の保険として件の友達にアキバで買ってきてもらって手に入れた。
本当に彼には頭が上がりません。
長々と自分のコミケの思い出を書いてきたが、まぁ今の自分の人生にコミケが深く根付いているのは間違いない。
貯めていたお金を一気に浪費するのは気持ちがいい。
今年はコミケが無いという自分にとってかなり厳しい1年となったが来年5月のC100に向けて貯金を頑張っていきたいと思う。
なんてったって記念すべき100回目。これに参加せずしてコミケ好きを語れるか。
おそらく過去最大の来場者数になるかもしれないと言われているC100、春なので真夏や真冬と比べたら比較的優しい気候であると思うが厳しい戦いになるであろう。
戦いはもう始まっているのである。